プールでオシッコがわりと普通で、しかも危険な行為であることが判明!

アメリカ代表の競泳選手ライアン・ロクテ選手による驚愕発言。
「水泳選手って、プールでおしっこしないんですか?」という質問に対し、
もちろんしますよ! 私たちはいつもしています。それは塩素の水に浸かった時に、反射的にやってしまうことなんだと思います。」

プールでおしっこ?普通にしてますよ。

この発言を受けて、史上最多の18個の金メダルを手にした同国の競泳選手マイケル・フェルプス選手に、

「ライアン・ロクテ選手はこんなことを言ったそうですが…?」
と質問。すると、

「みんなプールでおしっこしていると思いますよ。よく泳ぐ人なら結構普通のことです。まあ、塩素で消毒されるから、そんなに体には悪くないでしょう」

小さな子どもたちが、ついついプールでおしっこをしてしまうのは、わかります。しかしオリンピック選手たちまでも、プールで用を足しているとは驚きです。

しかし、フェルプス選手の発言を真っ向から否定する、驚くべき研究がありました。

なんとプールでオシッコをすると、塩素と尿が化学反応を起こし化学兵器にも使用される危険物質が発生するというのです!

プールで放尿することによって起こる化学反応を研究したのは、中国農業大学と米パデュー大学の科学者チームです。なぜそんな研究を始めたのか?などという疑問はこの際どうでもいいでしょう。

まず彼らは、汗と尿に似せた化学成分と中国のプールから採取した水を混合。そこへ塩素を加え反応を検査したところ、尿に24~68パーセントの割合で含まれる尿酸に主に反応し、塩化シアンが発生することが判明したのです。

塩化シアンは、吸い込むと肺や心臓、中枢神経系に悪影響を及ぼす有害な化学物質です。
塩化シアンはシアン化水素と共に化学兵器の血液剤として使用され、吸入すると血中から酸素を摂取できなくなり死に至るのです。

塩化シアンのほか、トリクロラミンという肺機能を低下させ、目のかゆみや鼻水の原因にもなる化学物質が発生することも分かっています。

特に競泳選手の体に及ぼす影響は大きく、彼らに気管支生検を行ったところ、炎症や軽い喘息を患っている人が見つかったというのです。科学者チームは、「プールの水を分析するまで泳ぐべきではない」と注意を促しています。

それがわかったのですから、もうプールでおしっこをする習慣を改めてくれるといいのですが。



ニュース元:
「プールでおしっこするのは結構普通」
プールでオシッコをすると化学兵器に使用される有害物質が発生する